2025年08月05日
8月3日、新潟第7RのG3アイビスサマーダッシュに当場生産馬のピューロマジック号が出走しました。
私は8月2日に東京で開催されたターファイトクラブの募集馬検討会に出席して、翌日に新幹線で新潟に移動して本馬を現地応援してきました。
北海道も暑い日が続いていますが、東京や新潟の暑さはそれ以上で参りました(苦笑)
ピューロマジック自身は重賞2勝の実績や、ドバイG1アルクォーツスプリントでの好走も影響してか、2番人気に支持されていました。
もしかすると、全兄メディーヴァルが同舞台の韋駄天Sを勝っていることも加味されたかもしれません。
そのピューロマジックは、レース前から控える競馬をさせると聞かされていましたし、それを受けてのルメール騎手指名だった模様。
パドックでは他馬に比べてテンションが高そうに見えたものの、あとで厩舎関係者の方と話したら、以前ほどの感じではなくなっているとのことでした。
実際、いままではパドックを周回し終えると早々に退出していたのですが、今回はルメール騎手が乗った後でもパドックに残って周回できていたほどでした。
レースでもスタート後から折り合って前に壁を作るような理想的な展開で、レース後半から徐々に進出して、ラスト2Fは見事な瞬発力で一気に加速します。
最後は2着馬をクビ差抑えて優勝しました。
馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。
本馬は、2022年のセレクションセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。
セール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。
【1歳時のピューロマジック】
レース後のルメール騎手の話しを聞いても、レースでは気性面についても問題なかったとのこと。
昨年までは激しい気性で先頭に立ってレースを進めるのが当たり前でしたが、ここに至るまで厩舎のほうで前に馬を置く形での調教も随分と積まれていたようです。
今回のレース振りを見ている限り、その成果は明らかでした。
終わってみればコースタイレコードのタイムで優勝、上がり3Fの31.3に至っては歴代最速タイムとのことでした。
この一族は前進気勢が強く、血統的にはマイル以上持ちそうな配合でも、レースに行くと短距離適性の高いレース振りになってしまいます。
そのなかでピューロマジックが控える競馬を覚えて、しかも勝ち切ることができたのは、陣営にとって大きな収穫だったと思います。
改めて、オーナーのご理解と厩舎サイドのこれまでの努力に敬意を表したいと思います。
今後の予定は詳しく聞いておりませんが、控える競馬を覚えたことで、次走からはコーナーがあるコースでも対応できると思います。
暑い時期は調子が良さそうですが、一方でたくさん汗も掻いて馬体の維持も難しいはず。
まずは無事に過ごしてもらいながら、馬主様そしてファンの方々のために、これからも彼女らしい競馬をしてほしいと願っています。