【セレクションセール2026】№129キタサンテンビーの2025(牝 父エスポワールシチー)

今年のセレクションセールでは、当場生産馬が5頭合格しています。

今回はそのなかから№129キタサンテンビーの2025(牝、父エスポワールシチー)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月6日現在】体高151cm 胸囲176cm 管囲19.5cm 馬体重435kg

 

本馬はセール2ヶ月前から当場にてセリ馴致を行っておりましたが、サマーセール上場予定馬の馴致も含めた当場内の負担を総合的に判断して、セール1ヶ月前から地元新冠の育成公社さんに預かってもらってセリ馴致をお願いしています。

キタサンテンビーの産駒はこの牝系らしい前向きさがあって、セリ馴致当初はイレ込む面など見せていたものの、ウォーキングマシンの順応も早くてセリ馴致組の牝馬としては順調に行っていると思います。

こちらが想定したほど体高は上がっていないのですが、まだ尻高なのでさらなる成長が見込めますし、母父ダイワメジャーの影響もあるのか幅がしっかりとした馬体になっていきそうです。

牝馬にしては比較的ガッシリとした馬体であること、またマイル以下のダートに適性を示すことが多いエスポワールシチー産駒であることを考慮すると、本馬も父の産駒らしく短めのダートに適性を示すのではと考えております。

本馬の血統に関してまず言えるのは、当場にしては珍しく3×3のインブリード配合である点でしょう。

具体的には、本馬はサンデーサイレンス3×3のクロスを持ちます。

個人的には3×3というインブリードはできれば避けたい配合なのですが、3×3を試すのであれば、そのクロス対象の馬は自身の血統の近親度が強くない、言い方を変えれば遺伝的に健康と思わせる血統であってほしいと考えます。

本馬の場合は、サンデーサイレンスがその評価対象になりますが、サンデーサイレンス自身は5代内にMahmoud4×5を持つ程度で、代々配合されてきた父系もそれぞれ異なる系統による配合です。

 

 

血統的にかなり健康的な血の持ち主だと推察しますし、彼の種牡馬成績を鑑みても、その考え方は間違ってないように思えます。

そのため、当場においてはサンデーサイレンス3×4程度ならば積極的に試してきましたし、本馬に限っては思い切って3×3のクロスを試しました。

3×3のような近親度の強いクロスから生まれた産駒は、ときに体質的な弱さをもって生まれる可能性がありますが、本馬に関してはそのような面は見られません。

冬期も含めて昼夜放牧を続けてきたなかで、熱発することもなければ、体力的に他馬に劣るようなこともありませんでした。

本馬における3×3のインブリード配合は、少なくとも体質的にはマイナスになっていないと考えます。

一方で、3×3のような近親度を強くする配合の利点は何なのか。

本馬の配合においては、血統的見地から資質の固定を図るためにサンデーサイレンス3×3のクロスを施しています。

ここには当然、サンデーサイレンスの競走成績および種牡馬成績が素晴らしかったので、その資質の遺伝を本馬の代でも期待する意図もあります。

さらに、サンデーサイレンス3×3のクロスを施すなかで、彼の父Haloの血がNijinskyの血と親和性が高い点にも注目しました。

日本においては、ダービー馬スペシャルウィークや海外G1勝ち馬タイキシャトルなどにHaloとNijinskyの組み合わせが見られます。

そして、本馬は自身の血統に4本のHail to Reasonと3本のNjinskyの血を含んでいます。

そのなかでも、Haloの父Hail to Reasonの母Nothirdchanceと、Nijinskyの母Flmaing Pageには血統的な類似点があります。

 

 

どちらの血脈もBlue LarkspurとMan o’War、そしてSir Gallahad(Bull Dog)を持つ点で共通していて、これを含むHaloとNijinskyの相性の良さが窺えます。

本馬の血統には複数のHaloとNijinskyが含まれていますが、この両者がNothirdchance≒Flaming Pageを通じて共通祖先を多く持つことにより、より資質の固定に繋がるのでないかとの思いでこの配合に至っています。

北米血脈を多く持つ馬らしく、本馬は牝馬ながらしっかりと筋肉を帯びて力強く、さらにエスポワールシチー×ダイワメジャー牝馬の配合らしくスピードも感じさせる馬体です。

体高はそれほど伸びないかもしれませんが、スピードとパワー、そしてこの牝系出身らしい競馬センスの良さで結果を出してほしいと期待しています。

 

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当場から折り返し連絡させていただきます。