【2026セレクションセール】上場馬5頭をご購買いただきました

7月20~21日の2日間、HBA北海道市場にてセレクションセールが開催されました。

当場生産馬からは5頭を上場して、全頭落札していただきました。

№42メジェルダの2025は福本純さまにご購買いただきました。

№129キタサンテンビーの2025は中野義一さまにご購買いただきました。

№170タイセイアヴァンセの2025は風早信昭さまにご購買いただきました。

№219ルイヴィルファーストの2025は松岡研司さまにご購買いただきました。

№301トキノステラの2025は(株)アフリートファームさまにご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

なかでも、№42メジェルダの2025はセール最高価格の評価をいただきました。

半姉ピューロマジックがJRA重賞を4勝していることや、そのほかに半兄2頭がJRAでOPクラスまで行っていることが評価されての結果だと思います。

サートゥルナーリア産駒のなかでも、彼は短めの距離に適性がありそうな馬体をしているので、兄姉たちと同じような距離適性になりそうです。

今回のセレクションセールから開催を2日間連続として、昨年のように1日目と2日目を1日空けるという形が撤廃されました。

また、昨年の同セールでは1日目がプレミアムセッションでしたが、今回のセールではそれも無くなりました。

一方で今回のセールからは、1日目の日に2日目の上場予定馬もあらかじめセリ会場の馬房に入厩させておくという形が導入されました。

この2日目の上場予定馬を1日目の日に事前入厩させておくというスタイルが、購買者の方々に非常に好評でした。

お客様からすると、2日目の馬の一緒に下見できることで1日目のどの馬にどのくらいの予算で臨むかなど、2日目も含めて事前にプランを立てやすいとのことでした。

2日目の馬を事前下見できたことでそちらに比重を置くお客様もいたのか、昨年の同セール2日目の結果に比べると、売却率も平均価格も今回の2日目結果のほうが伸びています。

もちろん、昨年は1日目をプレミアムセッションとしたこともあり、2日目のラインナップとの差が生じたこともあるでしょう。

それでも、今回のセレクションセールを無事終えた段階では、購買者の方々の反応もセール結果も上々だったように思います。

私からすると、今回のセールでセレクションセールの今後のスタンダードを見たような気がします。

改めまして、このたびは当セールで当場生産馬をご購買いただき誠にありがとうございました。

 

【セレクションセール2026】№301トキノステラの2025(牡 父オナーコード)

今年のセレクションセールでは、当場生産馬が5頭合格しています。

そのなかで、最後に紹介させていただくのが№301トキノステラの2025(牡、父オナーコード)です。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月5日現在】体高158cm 胸囲180cm 管囲20.6cm 馬体重487kg

 

本馬はセール2カ月前から当場の1歳分場にてセリ馴致を施しています。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際はセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

G2日経新春杯勝ちのモズベッロ(2017年セレクションセール取引馬)、国内外の重賞を4勝したディープボンド(2018年セレクションセール取引馬)、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー(2018年セレクションセール取引馬)、G2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ(2019年セレクションセール取引馬)、そして今年のG3函館スプリントS勝ち馬でJRA重賞4勝のピューロマジック(2022年セレクションセール取引馬)。

彼らはすべて当場生産によるセレクションセール上場馬ですが、当場内で昼夜放牧をしながらセリ馴致をしてセール上場した馬たちです。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

 

本馬の父オナーコードにとって、この現1歳世代は日本における初年度産駒になります。

現役時のオナーコードは、米国にて2歳時から米G2レムゼンS(ダート9F)を制したほか、米G1シャンペンS(ダート8F)では2着しています。

3歳時はケガの影響もあってか期待された成績を残せませんでしたが、4歳になると本格化して、米G1メトロポリタンH(ダート8F)と米G1ホイットニーS(ダート9F)に優勝しています。

この年にはG1BCクラシックで3着するなど一線級で活躍して、米国の最優秀古牡馬チャンピオンに選ばれています。

種牡馬入りしてからはHonor A.P.(米G1サンタアニタダービー、ダート9F)、Max Player(米G1ジョッキークラブゴールドC、ダート10F)、Maracuja(米G1CCAオークス、ダート9F)と3頭のG1勝ち馬を輩出しています。

現地である程度ベテランの種牡馬になってきたの機に、米国を離れて当場の地元新冠町の優駿スタリオンステーションで2024年から種牡馬入りしています。

オナーコード自身は、A.P.Indy系らしく馬格に恵まれていて、母父StormCatの影響もあってか馬体に丸みを帯びた筋肉を纏っています。

オナーコードの毛色からすると母父Storm Catの影響が強く感じられますが、A.P.Indy系らしい伸びもあるので、ある程度の距離もこなせる馬体をしています。

本馬は、父であるオナーコードに似て丸みを帯びた筋肉をしていて、この時期の1歳馬のなかでも体高があります。

セリ馴致当初は人間に対して反抗的な面も見せていましたが、馴致が進むとそういう面が解消されてきました。

こののような気性は牝系由来と言えるもので、過去に当場内でセリ馴致したディープボンドやノースブリッジなども同様の気性をしていました。

そのディープボンドの母と、本馬の母トキノステラは全きょうだいになります。

また、もう一頭の全きょうだいクラシックスはトキノステラと似た競走成績(JRA勝ちなし、南関東にて勝ち鞍あり)ながらも、JRAダートのOP3連勝のドンアミティエを出しています。

ディープボンドやドンアミティエに共通していることは、両者とも父の血統にStorm Catが含まれることです。

そして、本馬の血統も父がStorm Catの血を持つオナーコードなので、彼らと血統的特徴が似ています。

 

 

このように、モガミヒメの牝系にStorm Catの血を含む種牡馬と配合すると活躍傾向にあります。

それを血統的見地から考えると、Storm Catとモガミヒメの母モガミポイントの血統構成が似ている点に注目したいです。

 

 

まず、それぞれの父系においてStorm Bird≒Nijinskyの関係があります。

また、2頭のそれぞれの母父においてもSecretariat≒ボールドラッドの関係が成り立つように、両者は互いに血統的な親和性が高いと感じています。

Storm Cat≒モガミポイントの相似クロスを持つ産駒からは、北米血脈らしいスピードやパワーを感じることが多いです。

成功している配合を踏襲したことで、本馬が競走馬として成功する確率が少しでも上がってくれればと思います。

本馬の父がダート8~9Fで活躍して、その産駒にも同様の傾向が見られることを考慮すると、父似の本馬もダートのマイル~中距離あたりに適性を示しそうな印象です。

馬体的に重たさを感じないので、もしオナーコード産駒が日本の芝に適性を示すようならば、本馬にも少なからず芝適性があるかもしれません。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

【セレクションセール2026】№219ルイヴィルファーストの2025(牡 父インディチャンプ)

今年のセレクションセールでは、当場生産馬が5頭合格しています。

今回はそのなかから№219ルイヴィルファーストの2025(牡、父インディチャンプ)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月5日現在】体高154cm 胸囲179cm 管囲20.3cm 馬体重462kg

 

本馬はセール2カ月前から当場の1歳分場にてセリ馴致を施しています。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際はセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

G2日経新春杯勝ちのモズベッロ(2017年セレクションセール取引馬)、国内外の重賞を4勝したディープボンド(2018年セレクションセール取引馬)、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー(2018年セレクションセール取引馬)、G2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ(2019年セレクションセール取引馬)、そして今年のG3函館スプリントS勝ち馬でJRA重賞4勝のピューロマジック(2022年セレクションセール取引馬)。

彼らはすべて当場生産によるセレクションセール上場馬ですが、当場内で昼夜放牧をしながらセリ馴致をしてセール上場した馬たちです。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

本馬の母ルイヴィルファーストは、当場が米国キーンランド繁殖馬セールで購買した馬です。

彼女は米国にて16戦3勝、芝7Fのステークス勝ちがあります。

3勝のうち未勝利勝ちはダートで、他の2勝は芝によるものです。

ただ、繁殖牝馬になると、これまで米国に残してきた産駒はほぼすべてダート勝ち馬になります。

初仔のUnder the Gun(父Gun Runner)…米3勝、うちオールウェザー6.5Fで1勝、ダート7Fで2勝

2番仔のHallow Point(父Gun Runner)…米2勝、ダート5.5Fとダート7Fで勝ち鞍あり

3番仔のCopper Bound(父Copper Bullet)…米3勝、うちダート6.5Fで2勝、ダート8.5Fで1勝

4番仔のTapit First(父Tapit)…米1勝、ダート4.5Fで勝ち鞍あり

彼女の父、そして本馬の母父にあたるGirolamoは米G1ヴォスバーグS(ダート6F)を勝っています。

それほど馴染みのある名前ではないかもしれませんが、血統的には米国のなかでも超良血の部類に入る血統背景をしています。

 

 

名牝Numbered Accountに遡る牝系で、Girolamo自身はBuckpasser4×4やGlamour5×5の牝馬クロスなど、名牝系出身だけではない優れた血統パターンをしています。

また、A.P.Indy系×Mr.Prospector系牝馬という組み合わせは、名種牡馬Tapitや、日本ではフォーエバーヤングやダノンデサイルの母父Congratsとも同じ配合です。

特に、CongratsとGirolamoは2代母の父がNorthern Dancerである点まで同じで、かなり似通った血統背景をしています。

 

 

このような血の質が高い血統は、母方に入ると後世に好影響を与える傾向にあり、実際にGirolamoの娘ルイヴィルファーストも米国に残してきた産駒が全頭勝ち上がっています。

一方、現3歳世代が初年度産駒のインディチャンプは、名牝トキオリアリティーを2代母に持つ血統らしく、ステイゴールド産駒ながらスピードに秀でていてマイルG1を2勝しています。

産駒もマイル以下の距離を得意とする馬が多く、またその多くが芝馬であり、なかでも彼の代表産駒であるタイセイボーグはG2チューリップ賞(芝1600)を勝っています。

インディチャンプ産駒の血統で特徴的なのは、JRA勝ち馬19頭(7月15日現在)のうち14頭の血統にMr.prospectorクロスが見られることです。

インディチャンプが持っていたスピードを活かす意味でも、このMr.Prospectorクロスは有効なのかもしれません。

本馬の血統にもMr.Prospector5×4があります。

母ルイヴィルファーストの競走成績と繁殖成績を参考にするならば、彼女は自身のスピードを産駒に伝える傾向があります。

その意味でもインディチャンプとの配合は、父母それぞれの長所であるスピードを遺伝させやすい配合だと考えています。

実際、本馬の馬体はステイゴールド系の産駒のなかでも肉付きが良く、胴が短めでマイル以下に適性がありそうです。

インディチャンプ自身がそのような馬体をしているので、本馬は父似の雰囲気があります。

また、それほど緩さを感じさせない歩様からは早い段階からデビューできそうな雰囲気があり、それはインディチャンプ産駒の傾向とも合致します。

現状の本馬の馬体と血統背景からすると、本馬はマイル以下の芝に適性がありそうに感じています。

ただ、インディチャンプの勝ち馬のうち約1/4はダート馬であり、今後はダート馬からも活躍馬が出てきそうなパワーを彼の産駒には感じます。

ルイヴィルファーストが米国に残してきた産駒は、ほぼすべてダートで勝っているので、本馬にも少なからずダート適性が備わっているでしょう。

いずれにしても、四肢の筋肉が発達したパワー系の馬体に成長していきそうです。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

【セレクションセール2026】№170タイセイアヴァンセの2025(牝 父ヘニーヒューズ)

今年のセレクションセールでは、当場生産馬が5頭合格しています。

今回はそのなかから№170タイセイアヴァンセの2025(牝、父ヘニーヒューズ)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月6日現在】体高152cm 胸囲176cm 管囲19.0cm 馬体重428kg

 

本馬はセール2ヶ月前から当場にてセリ馴致を行っておりましたが、サマーセール上場予定馬の馴致も含めた当場内の負担を総合的に判断して、セール1ヶ月前から地元新冠の育成公社さんに預かってもらってセリ馴致をお願いしています。

母タイセイアヴァンセはJRA芝2000、芝2200そして芝2600でそれぞれ3着するなどしたものの、残念ながら勝ち上がれずに引退。

当場に母馬として帰ってきてくれました。

母にとっての初仔であるミトノユニヴァースは、ロジユニヴァース産駒らしく薄手の馬で、初仔ということもあってかそれほど大きくもなく430~440kg台で競馬しました。

それでも、東海競馬では1400~1700の重賞を3勝するなど頑張ってくれました。

2番仔のロジアヴァンセはミトノユニヴァースの全弟であり、JRA所属でダート1800で入着するものの、勝ち上がれずに引退しています。

ただ、この2頭の競走成績を見てから、タイセイアヴァンセは芝寄り血統ながらダート馬もしっかり出せるんだなと、それ以降の配合に活かすことができました。

また、タイセイアヴァンセの3番仔である現役馬マテンロウゼロ(牡、父リオンリオン)は芝2000で勝ち上がった後、1勝クラスでも入着するなど、血統どおり芝馬として頑張ってくれています。

これらの繁殖実績を総合的に考慮して、タイセイアヴァンセに一流のダートサイアーであるヘニーヒューズを配合して本馬が誕生しています。

また、本馬の配合モデルとして、本馬の伯父にあたるダンケシェーンが挙げられます。

ダンケシェーンはJRAダート1400~1600で3勝してくれましたが、父は本馬と同じヘニーヒューズなので、血統的に3/4同血の関係になります。

 

 

本馬の母父が芝適性の高いハービンジャーであると言え、ヘニーヒューズ産駒であることと伯父の競走実績から、本馬のダート適性の高さが窺えます。

また、本馬の属するモガミヒメ牝系の場合、父馬がStorm Catの血を含んでいると活躍傾向にあります。

本馬の叔父で国内外重賞4勝のディープボンドや、現役馬でOP3勝しているドンアミティエなどはこの血統パターンに属します。

血統的見地からは、Storm Catとモガミヒメの母モガミポイントの血統構成が似ているからではないかと考えています。

 

 

まず、それぞれの父系においてStorm Bird≒Nijinskyの関係があります。

また、2頭のそれぞれの母父においても、Secretariat≒ボールドラッドの関係が成り立つように、両者は互いに血統的な親和性が高いと感じています。

Storm Cat≒モガミポイントの相似クロスを持つ産駒からは、北米血脈らしいスピードやパワーを感じることが多いです。

本馬の配合においてもこの血統パターンは長所だと思います。

本馬の父ヘニーヒューズは、種牡馬として大ベテランと言えるくらいの年齢になっていますが、産駒はダート路線でまだまだ健在です。

本馬も血統どおりにスピードとパワーが伝わってくれていれば、ダートのマイル以下で適性を示すのではないかと考えます。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

【セレクションセール2026】№129キタサンテンビーの2025(牝 父エスポワールシチー)

今年のセレクションセールでは、当場生産馬が5頭合格しています。

今回はそのなかから№129キタサンテンビーの2025(牝、父エスポワールシチー)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月6日現在】体高151cm 胸囲176cm 管囲19.5cm 馬体重435kg

 

本馬はセール2ヶ月前から当場にてセリ馴致を行っておりましたが、サマーセール上場予定馬の馴致も含めた当場内の負担を総合的に判断して、セール1ヶ月前から地元新冠の育成公社さんに預かってもらってセリ馴致をお願いしています。

キタサンテンビーの産駒はこの牝系らしい前向きさがあって、セリ馴致当初はイレ込む面など見せていたものの、ウォーキングマシンの順応も早くてセリ馴致組の牝馬としては順調に行っていると思います。

こちらが想定したほど体高は上がっていないのですが、まだ尻高なのでさらなる成長が見込めますし、母父ダイワメジャーの影響もあるのか幅がしっかりとした馬体になっていきそうです。

牝馬にしては比較的ガッシリとした馬体であること、またマイル以下のダートに適性を示すことが多いエスポワールシチー産駒であることを考慮すると、本馬も父の産駒らしく短めのダートに適性を示すのではと考えております。

本馬の血統に関してまず言えるのは、当場にしては珍しく3×3のインブリード配合である点でしょう。

具体的には、本馬はサンデーサイレンス3×3のクロスを持ちます。

個人的には3×3というインブリードはできれば避けたい配合なのですが、3×3を試すのであれば、そのクロス対象の馬は自身の血統の近親度が強くない、言い方を変えれば遺伝的に健康と思わせる血統であってほしいと考えます。

本馬の場合は、サンデーサイレンスがその評価対象になりますが、サンデーサイレンス自身は5代内にMahmoud4×5を持つ程度で、代々配合されてきた父系もそれぞれ異なる系統による配合です。

 

 

血統的にかなり健康的な血の持ち主だと推察しますし、彼の種牡馬成績を鑑みても、その考え方は間違ってないように思えます。

そのため、当場においてはサンデーサイレンス3×4程度ならば積極的に試してきましたし、本馬に限っては思い切って3×3のクロスを試しました。

3×3のような近親度の強いクロスから生まれた産駒は、ときに体質的な弱さをもって生まれる可能性がありますが、本馬に関してはそのような面は見られません。

冬期も含めて昼夜放牧を続けてきたなかで、熱発することもなければ、体力的に他馬に劣るようなこともありませんでした。

本馬における3×3のインブリード配合は、少なくとも体質的にはマイナスになっていないと考えます。

一方で、3×3のような近親度を強くする配合の利点は何なのか。

本馬の配合においては、血統的見地から資質の固定を図るためにサンデーサイレンス3×3のクロスを施しています。

ここには当然、サンデーサイレンスの競走成績および種牡馬成績が素晴らしかったので、その資質の遺伝を本馬の代でも期待する意図もあります。

さらに、サンデーサイレンス3×3のクロスを施すなかで、彼の父Haloの血がNijinskyの血と親和性が高い点にも注目しました。

日本においては、ダービー馬スペシャルウィークや海外G1勝ち馬タイキシャトルなどにHaloとNijinskyの組み合わせが見られます。

そして、本馬は自身の血統に4本のHail to Reasonと3本のNjinskyの血を含んでいます。

そのなかでも、Haloの父Hail to Reasonの母Nothirdchanceと、Nijinskyの母Flmaing Pageには血統的な類似点があります。

 

 

どちらの血脈もBlue LarkspurとMan o’War、そしてSir Gallahad(Bull Dog)を持つ点で共通していて、これを含むHaloとNijinskyの相性の良さが窺えます。

本馬の血統には複数のHaloとNijinskyが含まれていますが、この両者がNothirdchance≒Flaming Pageを通じて共通祖先を多く持つことにより、より資質の固定に繋がるのでないかとの思いでこの配合に至っています。

北米血脈を多く持つ馬らしく、本馬は牝馬ながらしっかりと筋肉を帯びて力強く、さらにエスポワールシチー×ダイワメジャー牝馬の配合らしくスピードも感じさせる馬体です。

体高はそれほど伸びないかもしれませんが、スピードとパワー、そしてこの牝系出身らしい競馬センスの良さで結果を出してほしいと期待しています。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。