【サマーセール2026】上場馬4頭をご購買いただきました

8月17日~22日にHBA北海道市場にてサマーセールが開催されました。

当場生産馬からは4頭を上場して、全頭落札していただきました。

№1019サンセットキスの2025は横尾晴人さまにご購買いただきました。

№1059ジョワユーズの2025は杉本豊さまにご購買いただきました。

№1099ハーランズルビーの2025は(株)カナヤマホールディングスさまにご購買いただきました。

№1121ファーストチェアの2025は金岡信康さまにご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

№1099ハーランズルビーの2025については、サマーセール5日目の最高価格落札馬となりました。

半兄にG2勝ち馬モズベッロなどがいる血統も評価していただきましたが、それ以上に彼女の歩様や体質を褒めてくださる方々が多くいらっしゃり、上場する側としては大変ありがたい思いでした。

本セールについては、育成公社さんに預けた2頭は間に合っていたものの、当場内でセリ馴致をしていた2頭が提出期限までにレポジトリー資料の撮影および提出が間に合わないハプニングがありました。

購買を検討してくださっていた方々には個別に事情を説明したり、ipadなどで資料をその場で閲覧していただいたりと、多くの方々にご迷惑をお掛けしましまい、改めてこの場にてお詫び申し上げます。

来月開催されるセプテンバーセールには、当場から2頭の上場馬を予定しております。

1歳世代の売却予定馬は、この2頭を残すのみとなりました。

後日、当ブログ上で紹介記事をアップする予定ですので、興味のある方は是非ご参照ください。

 

【サマーセール2026】№1121ファーストチェアの2025(牝 父ジャンダルム)

今年のサマーセールには当場生産馬から4頭を上場予定であり、その上場日はサマーセール5日目の8月21日となっております。

その4頭のうち、最後に紹介させていただくのが№1121ファーストチェアの2025(牝、父ジャンダルム)です。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月29日現在】体高153cm 胸囲173cm 管囲19.8cm 馬体重455kg

 

本馬は、サマーセールに向けて地元新冠町の育成公社さんにセリ預託に出しています。

母ファーストチェアは、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダーやG3京成杯2着のロジハービン、またJRA特別勝ちのヴァフラームなどを送り出しています。

ファーストチェアの血統は種牡馬アドマイヤムーンの半妹にあたり、牝系は名牝Katiesに遡る良血です。

彼女自身は競走馬として大成できませんでしたが、その血統背景から繁殖牝馬として優秀な成績を収めてくれています。

彼女の血統はジャングルポケット×サンデーサイレンス牝馬の配合なので、どちらかと言えば芝向きの血統背景ではあるものの、配合種牡馬の適性によってファーストチェアは芝・ダートどちらの産駒も出せるタイプです。

本馬の父はG1スプリンターズS勝ち馬のジャンダルムで、引退までの全30戦を芝レースのみを走った馬です。

彼の初年度産駒は現2歳世代であり、そのうちの一頭であるリエーヴェが芝1200のレースで早速勝ち上がっています。

ジャンダルム自身が芝1200~1600の距離で重賞を勝っていることを考慮すると、産駒も芝のマイル以下に適性を示す馬が出そうです。

血統面では、ファーストチェアの血統にSadler’s Wellsの血を持つ種牡馬が合うのではとの思いから、Sadler’s Wellsの血を持つジャンダルムを配合した経緯があります。

ファーストチェアは父ジャングルポケットを通じてNureyevの血を持ち、この血とSadler’s Wellsの血を組み合わせて、Nureyev≒Sadler’s Wellsによる3/4同血クロスを形成しています。

このNureyev≒Sadler’s Wellsの3/4同血クロスは、海外G1勝ち馬エルコンドルパサーや欧州2歳・3歳牝馬チャンピオンのDivine Propotionsなど世界的に成功しています。

ジャングルポケット×Sadler’s Wellsという限定した見方でも、JBCクラシックの勝ち馬アウォーディーや、国内外の重賞を3勝しているビザンチンドリームの名前を挙げることができます。

 

 

一方で、本馬にはサンデーサイレンス3×3があります。

3×3という近親度の強いクロスは体質の弱さなどをもたらすことがありますが、本馬の血統なら問題ないだろうと判断して配合しています。

具体的には母ファーストチェアの血統が父、母の父、2代母の父…と代々異なる父系から構成されていて、ファーストチェア自身の血統の近親度は高くないと考えています。

それだけ遺伝的に健康であるならば、サンデーサイレンス3×3の産駒を産ませても問題ないだろうと配合し、本馬が誕生しています。

実際、冬期を含めた昼夜放牧でも熱発などせず、体力的にも問題なく育成できていました。

 

父がスプリンターだったこと、また母が芝・ダート問わずマイル~中距離の産駒を出す傾向にあることを考慮すると、本馬もマイル前後に適性がありそうに感じています。

近親配合による体質の弱さや気性的な問題も感じさせず、ここまで順調に来ています。

サマーセールはもう来週という状況ですが、最後まで無事に過ごしてもらって、セール当日に多くのお客様に見ていただきたいと思います。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

【サマーセール2026】№1099ハーランズルビーの2025(牝 父タイトルホルダー)

今年のサマーセールには当場生産馬から4頭を上場予定であり、その上場日はサマーセール5日目の8月21日となっております。

今回は、そのうちの№1099ハーランズルビーの2025(牝、父タイトルホルダー)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月29日現在】体高153cm 胸囲176cm 管囲19.6cm 馬体重453kg

 

本馬は、当場内で昼夜放牧しつつ、セール2カ月前からセリ馴致を始めています。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際にはセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

G2日経新春杯勝ちのモズベッロ(2017年セレクションセール取引馬)、国内外の重賞を4勝したディープボンド(2018年セレクションセール取引馬)、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー(2018年セレクションセール取引馬)、G2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ(2019年セレクションセール取引馬)、そして本馬の半姉で短距離重賞5勝のピューロマジック(2022年セレクションセール取引馬)、G3武蔵野S勝ち馬のソリストサンダー(2016年オータムセール取引馬)など。

彼らはすべて当場生産によるセール上場馬ですが、当場内で昼夜放牧をしながらセリ馴致をしてセール上場した馬たちです。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

本馬については、下見のお客様から「どうしてセレクションセールではなくサマーセール上場なのか?」とのご質問を受けることが多かったです。

ブラックタイプを見ていただいてもおわかりのように、本馬はG2勝ち馬モズベッロの半妹で、父はセレクションセールでも人気のあったタイトルホルダーです。

また、現在の馬体を見る限り、セレクションセールでも間に合うのではと思われる方がいても不思議ない馬体にまで成長しました。

ただ、セレクションセール申込の段階では、4月25日生まれということもあり、当時の馬格は明らかに他馬より劣っていました。

当場としても成長を見越しながらセール申込をするのですが、血統的にセレクションセールに合格できる馬だからと言って、馬格など考慮せずにとりあえずセレクションセールに申し込むというスタイルを当場は取っていません。

各馬の馬体や成長具合の予想をしながら、血統はとりあえず置いておいて、当該馬にとって適切なセールに申し込むように心掛けています。

本馬もセレクションセール時には、もう少し馬格があればというレベルでした。

そして、この7月末~8月にかけてセリ馴致を通じてグンと成長してきた感があります。

半姉コウギョク(父シルバーステート)は一昨年のセプテンバーセールに上場しましたが、そこまで待つことで少し小柄ながらもグンと身が入ってきて、結果として当セールの牝馬最高価格の評価をいただきました。

本馬に関しても、彼女にとって適切と思われるサマーセールまで待って正解だったと思っています。

本馬の父タイトルホルダーにとっては、本馬を含めたこの1歳世代が初年度産駒になります。

デビュー前の種牡馬の評価は難しいものですが、本馬の場合は、半姉エレガントルビー(父ドゥラメンテ)をモデルとして配合しました。

 

 

半姉エレガントルビーは芝2000の新馬戦を勝ち、リステッドの萩Sでは3着した馬です。

その後の活躍を期待していた馬ですが、残念ながら復帰困難な脚部の故障により引退しました。

彼女に高い競走能力を感じていたので、ハーランズルビーにタイトルホルダーを配合したいとの思いから、本馬が誕生しました。

エレガントルビーのほうは、ドゥラメンテ産駒らしく体高があり、この時期は157cmほどありました。

本馬は現在153cmほどですが、馬産地の話しを聞く限り、タイトルホルダー産駒はドゥラメンテ産駒ほどは大きくはなく、むしろちょうど良いサイズ感だと聞き及んでいます。

その意味では、本馬もそのカテゴリーに入るかもしれません。

本馬と半姉エレガントルビーとの対比を血統面から見ると、メーヴェの血を持つか否かの違いになります。

ただ、このメーヴェの血はハーランズルビーにとってマイナスにはならないと考えています。

質の高い血脈を多く持つメーヴェの血は、ハーランズルビーの2代母Western Ladyと血統背景が似ている印象です。

 

 

MotivatorとWestern Ladyは、いずれもGone West×Northern Dancer系の組み合わせです。

また、メーヴェがNasrullah系×Princequillo牝馬から成るMill Reefの血を持つ一方、Western Ladyも同様のニックスを持つSecretariatの血を持ちます。

そのため、メーヴェ≒Westerm Ladyという相似クロスとも見なせる組み合わせとなります。

タイトルホルダーは、芝の中長距離のG1を3勝した名馬です。

また、ハーランズルビーは米国のオールウェザーの2歳牝馬G1(8.5F)で2着した馬で、ほかに芝レースでの勝ち鞍があるなど、北米血統のなかでも素軽さのある馬です。

その両親から生まれた本馬は、どちらかと言えば伸びがあり、また柔らかく素軽い歩様の馬だと言えます。

血統と馬体それぞれの特徴から察するに、本馬は芝の中距離前後に向いているのではと考えています。

4月下旬生まれということで、見た目よりも気性的に幼い面があるものの、そういう面も成長とともに解消されてくるでしょう。

人に甘えることを知っている馬なので、この先も素直に成長してくれればと思っています。

 

なお、本馬とは直接的な関係はないのですが、諸事情によりレポジトリ撮影が提出期限に間に合いませんでした。

本馬の購買をご検討の方におかれましては、こちらのページから当該ファイルをダウンロードしてくだされば、レポジトリの閲覧は可能です。

レポジトリにつきましては、無断転載・転用を固く禁じさせていただきますので、あらかじめご了承ください。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

【サマーセール2026】№1059ジョワユーズの2025(牡 父インディチャンプ)

今年のサマーセールには当場生産馬から4頭を上場予定であり、その上場日はサマーセール5日目の8月21日となっております。

今回は、そのうちの№1059ジョワユーズの2025(牡、父インディチャンプ)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月29日現在】体高153cm 胸囲176cm 管囲20.4cm 馬体重451kg

 

本馬は、当場内で昼夜放牧しつつ、セール2カ月前からセリ馴致を始めています。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際にはセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

G2日経新春杯勝ちのモズベッロ(2017年セレクションセール取引馬)、国内外の重賞を4勝したディープボンド(2018年セレクションセール取引馬)、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー(2018年セレクションセール取引馬)、G2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ(2019年セレクションセール取引馬)、そして本馬の半姉で短距離重賞5勝のピューロマジック(2022年セレクションセール取引馬)、G3武蔵野S勝ち馬のソリストサンダー(2016年オータムセール取引馬)など。

彼らはすべて当場生産によるセール上場馬ですが、当場内で昼夜放牧をしながらセリ馴致をしてセール上場した馬たちです。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

本馬の母ジョワユーズは、G1高松宮記念とG1スプリンターズSを勝ったローレルゲレイロの半妹になります。

この牝系は芝系の種牡馬を配合したら芝馬に、ダート系種牡馬を配合したらダート馬が出やすいのが特徴です。

ジョワユーズのきょうだいは芝系の種牡馬を配合されて芝馬ばかり出ていましたが、父エンパイアメーカーを配合したことで生まれたジョワユーズは、父の産駒らしくダート馬に出ました。

結果的にきょうだいのなかで唯一のダート馬となったジョワユーズは、JRAのダ1800の新馬戦を勝っています。

非常に馬っぷりの良い馬体で、繁殖牝馬になっても期待できると思っていましたが、初仔と2番仔(ともに父はヘニーヒューズ)は未勝利でした。

ただし、3番仔のタイセイサーブル(牡3歳、父エスポワールシチー)は、母と同じくJRAのダ1800で勝ち上がっています。

ジョワユーズについても芝系の種牡馬を配合したら芝馬に、ダート系種牡馬を配合したらダート馬に出す傾向にあるかもしれません。

彼女の5番仔となる本馬は、父にインディチャンプを迎えて生まれた産駒です。

インディチャンプは、G1安田記念とG1マイルチャンピオンシップという2つのG1を制するなど、一級のマイラーでした。

ステイゴールド系ながらスピード優位の馬だったためか、インディチャンプは他のステイゴールド系よりもスピード系の産駒を出す傾向にあります。

JRAの芝・ダートで勝っているインディチャンプ産駒を調べると、どちらの条件でも平均勝ち距離は1600前後なので、父の遺伝的影響が強く出ていると考えられます。

また、芝・ダートの比率では、JRAにおける産駒の勝ち鞍のうち約80%は芝によるものであり、このあたりはステイゴールド系あるいはサンデーサイレンス系らしさを感じさせます。

現状のインディチャンプの産駒成績を参考にすると、芝のマイル前後の産駒が多いので、母がダート馬であっても本馬の適性は芝のマイル前後にあるのではと考えています。

血統的には、本馬の血統のようにエンパイアメーカーの血を持つ繁殖牝馬に対してキングカメハメハの血を持つ種牡馬を配合すると、かならずトライマイベスト=El Gran Senorの全きょうだいクロスができます。

現状、この配合パターンは成功していて、芝マイルのG3を3勝しているトロヴァトーレ(父レイデオロ)や同父でG3アンタレスS勝ち馬のムルソー、あるいはG3ユニコーンS3着のメイショウズイウン(父ホッコータルマエ)などが活躍しています。

それとは別に、本馬の血統ではラストタイクーン≒モガミポイントによる相似クロスも意識しました。

 

 

どちらの父もNorthern Dancer系×Buckpasser牝馬の組み合わせであり、母父もNasrullah系×Princequillo牝馬の組み合わせを持ちます。

全体として、かなり血統的親和性の高い関係だと考えます。

このように、全きょうだいクロスや相似クロスといった手法を用いて近親度を強くせずに健康さを保ちつつ、優れた血脈に由来する資質の固定に挑んだ結果として、本馬の血統パターンに至りました

馬体的には、大き過ぎでもなければ小さくもない、ちょうど良い馬体の持ち主だと思っています。

インディチャンプ産駒には脚が短めの馬も多くいますが、本馬のバランスからするとそれほど重心が低いとは感じないので、マイルくらいの距離はあって良い馬だと感じています。

気性的にもどっしりとしていて牡馬らしく、ステイゴールド系なので将来的には気の強さを前面に出す可能性があるものの、現状では扱いやすい馬です。

セール当日まで残りわずかですが、最後まで気を抜かずにセリ馴致を含めた飼養管理に努めてまいります。

 

なお、本馬とは直接的な関係はないのですが、諸事情によりレポジトリ撮影が提出期限に間に合いませんでした。

本馬の購買をご検討の方におかれましては、こちらのページから当該ファイルをダウンロードしてくだされば、レポジトリの閲覧は可能です。

レポジトリにつきましては、無断転載・転用を固く禁じさせていただきますので、あらかじめご了承ください。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

【サマーセール2026】№1019サンセットキスの2025(牝 父ウエストオーバー)

今年のサマーセールには当場生産馬から4頭を上場予定であり、その上場日はサマーセール5日目の8月21日となっております。

今回は、そのうちの№1019サンセットキスの2025(牝、父ウエストオーバー)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月29日現在】体高152cm 胸囲178cm 管囲19.8cm 馬体重462kg

 

本馬は、サマーセールに向けて地元新冠町の育成公社さんにセリ預託に出しています。

母サンセットキスは当場で導入した父Kingmannの繁殖牝馬で、本馬はその3番仔になります。

初仔がAmerican Pharoahの持ち込み牡馬で、2番仔がキタサンブラックの牝馬ですから、当場としても期待している繁殖牝馬の一頭です。

サマーセールの牝系解説文には掲載されていませんが、本馬の牝系を遡ると、2022年の仏G1凱旋門賞などG1を6勝した名牝Alpinistaと同牝系になります。

2022年の凱旋門賞は当場生産馬ディープボンドも出走したレースであり、その勝ち馬Alpinistaのイメージが強く残っていたため、彼女をモデルに配合して生まれたのが本馬でした。

 

 

ただ、Alpinistaは欧州の12F路線を得意とした馬だったので、本馬の場合は日本向きにするためにスピードと早熟性を備える必要があると考えていました。

早熟性については、Sadler’s Wells4×3というキツめのクロスをあえて作ることで対応しました。

また、本馬の母父Kingmanの血が、本馬の血統ではもっともスピードの影響を与えやすい血脈だと判断して、その祖先であるDanzigクロスを施すことにしました。

結果として、Frankel系の産駒らしい容積のある馬体と、しっかりとしたトモを備えた馬に成長してくれました。

父のウエストオーバーについても触れておくべきでしょう。

Frankel産駒のウエストオーバーは欧州12F路線で活躍し、G1を3勝しています。

また、G1ドバイシーマクラシックではイクイノックスの2着であったり、G1凱旋門賞でも2着するなどG1での2着は4回あります。

ウエストオーバーは12Fを得意としながら、その競走成績からはFrankel産駒らしいパワーのみならず、スピードや切れ味も感じさせる内容でした。

そのウエストオーバーにとって、本馬を含めた1歳馬が初年度産駒となります。

当然、ウエストオーバー産駒の活躍傾向はこれから判明することになりますが、40頭以上のG1勝ち馬を輩出しているFrankelの産駒成績を参考にした場合、以下の傾向が見受けられます。

まずは、FrankelのG1勝ち馬のなかにMr.Prospectorクロスを持つ馬が15頭いたことです。

パワフルなスピードを持つFrankel産駒にとって、Mr.Prsopectorの血脈はその長所を阻害することなく活かせるのでしょう。

また、その次に活躍傾向として見えてきたのが、FrankelのG1勝ち馬のうちDanzigクロスを持つ産駒が11頭いたことです。

Frankelという馬は、Galileo×デインヒルという成功配合から生まれていますが、どちらも容積のあるパワフルな馬体をしています。

そのうちのデインヒルの血脈を活かす意味でも、その父Danzigのクロスを施すことはプラスなのでしょう。

本馬の母父であるKingmanは父系がDanzig系であり、彼の母系はMr.Prospectorに遡ります。

Frankel産駒の活躍傾向からすると、このKingmanの血脈は相性が良いのではと考えています。

本馬の馬体、そしてウエストオーバーを含めた血統背景も含めて考えると、芝のマイル~中距離に適性を示すように思います。

また、血統的に力強い血脈が多く含まれているので、容積のある馬体であることも考慮すると、本馬も含めてウエストオーバー産駒からダート馬が出る可能性も感じています。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。