【2026セレクトセール当歳】№390 メジェルダの2026(牡 父サートゥルナーリア)

当場ではここ数年、毎年セレクトセール当歳に申し込むように心掛けています。

そのなかで、今年もセレクトセール当歳に合格馬が出てくれました。

それが今回紹介させていただくメジェルダの2026(牡、父サートゥルナーリア)です。

本馬の牝系解説文およびウォーキング動画はこちらからご参照ください。

 

 

【誕生時】66kg 【6月29日現在】204kg

メジェルダの産駒をセレクトセールに上場するのは初めてになります。

メジェルダという牝馬は、見た目に垢抜けたディープインパクト産駒らしい馬ですが、四肢の筋肉が発達していて少し重心が低めの馬でもあります。

その馬体からは、ディープインパクトというよりも彼女の母父フレンチデピュティの影響を強く感じさせます。

そのためか、彼女はディープインパクト産駒ながら芝短距離に適性を示しました。

実際、2歳の牝馬重賞G3ファンタジーS(芝1400)ではアタマ差の2着に来ています。

その影響もあってか、彼女は母馬としても短距離馬を産んでいます。

初仔のメディーヴァル(牡、父アジアエクスプレス)はJRAでOP韋駄天S(芝1000)を含む4勝していて、その内訳は芝1勝とダート1400を3勝。

2番仔のバグラダス(牡、父マジェスティックウォリアー)もJRA4勝していて、タイキシャトルC(3勝クラス)などダート1150~1400を3勝しているほか、芝1400でも1勝しています。

そして3番仔のピューロマジック(牝、父アジアエクスプレス)は現JRA6勝していてG3葵S(芝1200)、G3北九州記念(芝1200)、G3アイビスサマーダッシュ(芝1000)そしてG3函館スプリントS(芝1200)と計4つの重賞を勝っています。

このように、メジェルダの産駒は芝・ダートを問わず短距離に適性を示す馬が多いのが特徴です。

この距離適性は、おそらく本馬の3代母メジェールに由来するものだと考えています。

メジェールは、当場がその母カスパースカイゴールドを米国の繁殖馬セールにて購買した際にお腹にいた仔です。

 

 

メジェールの父タバスコキャットは米2冠を制したStorm Cat産駒で、その血統背景からも気性の激しさを感じさせましたが、娘のメジェールも父譲りの激しさを持ち、また牝馬らしい敏感な面も併せ持つ気性でした。

当場で生まれたメジェールは、それほど大きくはないものの、俊敏でムダ肉が付かない素軽い馬体をしていました。

気性面も含めて考えると、曾孫の代にあたるピューロマジックなどはメジェールによく似た雰囲気の馬だと言えます。

結果としてメジェールは芝1200で2勝したほか、ダート1000~1400でも3勝するなど、JRAで計5勝の成績を上げて牧場に帰ってきてくれました。

彼女に高い資質を感じたため、血統的見地から資質の固定を図ろうと、配合相手にフレンチデピュティを選んで生まれたのが本馬の2代母メリュジーヌです。

メリュジーヌは母由来の短距離向きの激しい気性を持つ一方、より北米血統が強い配合になった影響もあり、JRAのダート1000~1200で3勝するなどスピードとパワーに秀でた馬でした。

これを血統面から説明するならば、彼女の母メジェールがStorm Catの血統的影響が強いように思えたので、それと似通った血統をしているフレンチデピュティを意図的に配合した経緯があります。

 

 

いずれも父系がNorthern Dancer系であり、母方にBold Ruler/Princequilloのニックが存在していて、この2つの血脈は血統的親和性が高い関係だと考えます。

そのメリュジーヌに素軽いスピードと柔軟性を与えるべく配合したのがディープインパクトであり、その結果として生まれたのがメジェルダでした。

ディープインパクトを父に迎えた血統が影響したのか、当場の思惑どおりメジェルダは芝路線で勝ち上がり、G3ファンタジーSで2着するなどの成績を収めてくれました。

ディープインパクトが種牡馬になった際には、自身が持つAlzaoの血脈と血統的親和性が高いStorm Catの血を持つ繁殖牝馬と相性が良さそうだなとは思っていました。

また、フレンチデピュティの血脈は上記のとおりStorm Catに似たところのある血統です。

それならば、フレンチデピュティもディープインパクトと相性が良いかもと考えて、Storm Catとフレンチデピュティという2つの血脈を併せ持つメリュジーヌとの配合を試みてメジェルダが誕生しました。

個人的には、このメジェルダの血統をもって、この牝系のひとつの完成形を見た思いです。

ここから先はメジェルダが持つスピードやパワー、あるいは血の質が高い血統という長所を活かしながら配合していけば、彼女の繁殖成績は自ずと上がってくるはずだと考えていました。

結果として、彼女は初仔から3番仔まで3頭連続でJRAのOP馬を産んでくれました。

そして、アジアエクスプレスやマジェスティックウォリアーのようなダート系種牡馬も十分に合うものの、より芝向きの種牡馬を配合してみようとサートゥルナーリアを付けて生まれたのが本馬です。

本馬もまたメジェルダの産駒らしいスピードとパワーを感じさせる、芝のマイル以下に適性がありそうなスピード優位を馬体をしていると思います。

この当歳牡馬の代で新たにできたのが、Kingmamboと本馬の4代母カスパースカイゴールドによる相似な血のクロスです。

 

 

いずれも父系がMr.Prospector系であり、母父がNureyevである点で共通しています。

さらに、それぞれの2代母はGrasutark=His Majestyの全きょうだいに遡る関係であり、全体としてKigmambo=カスパースカイゴールドは血統的に親和性が高い関係です。

Mr.ProspectorとNureyevはスピード系血脈として見なすことができますし、Grasutark=His MajestyのラインはRibot系らしく底力やスタミナに優れた系統です。

これらのクロスがうまく活かされることで、きょうだい同様に本馬もスピードとパワーに優れた産駒になってくれるのではと期待しています。

 

セレクトセール当歳まであと1週間という状況になりました。

本番当日に立派な馬体で皆様にご覧いただけるように、しっかりと飼養管理に努めてまいります。

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当場から折り返し連絡させていただきます。