2026年07月17日
今年のセレクションセールでは、当場生産馬が5頭合格しています。
そのなかで、最後に紹介させていただくのが№301トキノステラの2025(牡、父オナーコード)です。
本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。





【7月5日現在】体高158cm 胸囲180cm 管囲20.6cm 馬体重487kg
本馬はセール2カ月前から当場の1歳分場にてセリ馴致を施しています。
当場の方針として、当場内でセリ馴致する際はセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。
G2日経新春杯勝ちのモズベッロ(2017年セレクションセール取引馬)、国内外の重賞を4勝したディープボンド(2018年セレクションセール取引馬)、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー(2018年セレクションセール取引馬)、G2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ(2019年セレクションセール取引馬)、そして今年のG3函館スプリントS勝ち馬でJRA重賞4勝のピューロマジック(2022年セレクションセール取引馬)。
彼らはすべて当場生産によるセレクションセール上場馬ですが、当場内で昼夜放牧をしながらセリ馴致をしてセール上場した馬たちです。
正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。
これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。
本馬の父オナーコードにとって、この現1歳世代は日本における初年度産駒になります。
現役時のオナーコードは、米国にて2歳時から米G2レムゼンS(ダート9F)を制したほか、米G1シャンペンS(ダート8F)では2着しています。
3歳時はケガの影響もあってか期待された成績を残せませんでしたが、4歳になると本格化して、米G1メトロポリタンH(ダート8F)と米G1ホイットニーS(ダート9F)に優勝しています。
この年にはG1BCクラシックで3着するなど一線級で活躍して、米国の最優秀古牡馬チャンピオンに選ばれています。
種牡馬入りしてからはHonor A.P.(米G1サンタアニタダービー、ダート9F)、Max Player(米G1ジョッキークラブゴールドC、ダート10F)、Maracuja(米G1CCAオークス、ダート9F)と3頭のG1勝ち馬を輩出しています。
現地である程度ベテランの種牡馬になってきたの機に、米国を離れて当場の地元新冠町の優駿スタリオンステーションで2024年から種牡馬入りしています。
オナーコード自身は、A.P.Indy系らしく馬格に恵まれていて、母父StormCatの影響もあってか馬体に丸みを帯びた筋肉を纏っています。
オナーコードの毛色からすると母父Storm Catの影響が強く感じられますが、A.P.Indy系らしい伸びもあるので、ある程度の距離もこなせる馬体をしています。
本馬は、父であるオナーコードに似て丸みを帯びた筋肉をしていて、この時期の1歳馬のなかでも体高があります。
セリ馴致当初は人間に対して反抗的な面も見せていましたが、馴致が進むとそういう面が解消されてきました。
こののような気性は牝系由来と言えるもので、過去に当場内でセリ馴致したディープボンドやノースブリッジなども同様の気性をしていました。
そのディープボンドの母と、本馬の母トキノステラは全きょうだいになります。
また、もう一頭の全きょうだいクラシックスはトキノステラと似た競走成績(JRA勝ちなし、南関東にて勝ち鞍あり)ながらも、JRAダートのOP3連勝のドンアミティエを出しています。
ディープボンドやドンアミティエに共通していることは、両者とも父の血統にStorm Catが含まれることです。
そして、本馬の血統も父がStorm Catの血を持つオナーコードなので、彼らと血統的特徴が似ています。


このように、モガミヒメの牝系にStorm Catの血を含む種牡馬と配合すると活躍傾向にあります。
それを血統的見地から考えると、Storm Catとモガミヒメの母モガミポイントの血統構成が似ている点に注目したいです。

まず、それぞれの父系においてStorm Bird≒Nijinskyの関係があります。
また、2頭のそれぞれの母父においてもSecretariat≒ボールドラッドの関係が成り立つように、両者は互いに血統的な親和性が高いと感じています。
Storm Cat≒モガミポイントの相似クロスを持つ産駒からは、北米血脈らしいスピードやパワーを感じることが多いです。
成功している配合を踏襲したことで、本馬が競走馬として成功する確率が少しでも上がってくれればと思います。
本馬の父がダート8~9Fで活躍して、その産駒にも同様の傾向が見られることを考慮すると、父似の本馬もダートのマイル~中距離あたりに適性を示しそうな印象です。
馬体的に重たさを感じないので、もしオナーコード産駒が日本の芝に適性を示すようならば、本馬にも少なからず芝適性があるかもしれません。
本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。
当場から折り返し連絡させていただきます。
