【2024セレクションセール】上場馬3頭をご購買いただきました

7月22~24日に開催されたHBAセレクションセールに、当場生産馬3頭を上場しました。

 

1日目プレミアムセッションの№15エイシンキルデアの2023(牡、父インディチャンプ)は深見敏男さまにご購買いただきました。

2日目の№242キタサンテンビーの2023(牡、父ミスターメロディ)は山田貢一さまにご購買いただきました。

3日目の№494クラシックスの2023(牡、父マジェスティックウォリアー)はエスペランサ(株)さまにご購買いただきました。

 

当場においては1日目より2日目、2日目よりも3日目の上場馬のほうが高い評価を得ることができました。

ただ、セール全体で見ると、1日目のプレミアムセッションこそ素晴らしい売却率、売却総額でしたが、3日目に至ってはかなり厳しい結果だったように思います。

当場から上場した3日目の産駒はありがたいことに高い評価を得ることができたものの、3日目のセール会場の雰囲気はセレクションセールと呼べるほどの活気ではなかったように感じました。

どの開催スタイルが購買者、販売者の方々にとってベストなのか。

オータムセールまで終えたときに、改めて見えてくるものがあるかもしれません。

 

明日からのセレクションセールに3頭上場予定です

明日の7月22日から3日間開催となる今年のセレクションセールには、当場から3頭の生産馬を上場予定です。

 

(1日目プレミアムセッション)

№15エイシンキルデアの2023(牡 父インディチャンプ)

【7月21日現在】体高152cm 胸囲175cm 管囲19.9cm 馬体重431kg

【リザーブ価格】1,000万円

 

(2日目)

№242キタサンテンビーの2023(牡 父ミスターメロディ)

【7月21日現在】体高154cm 胸囲180cm 管囲20.4cm 馬体重465kg

【リザーブ価格】1,000万円

 

(3日目)

№494クラシックスの2023(牡 父マジェスティックウォリアー)

【7月21日現在】体高156cm 胸囲180cm 管囲20.8cm 馬体重471kg

【リザーブ価格】1,000万円

 

直前まで、多くの下見のお客様のご来場とお問い合わせをいただき誠にありがとうございました。

セール当日は、当場生産の上場馬に是非ご注目ください。

 

 

当場生産馬のインテグレイト号が3歳以上1勝クラスを快勝!

7月13日、小倉第8R(3歳以上1勝クラス、芝2000)に当場生産馬のインテグレイト号(父キタサンブラック)が出走しました。

 

 

新馬戦を快勝した後の大寒桜賞では、馬場の影響もあったのか伸び切れずに9着に終わったインテグレイト。

3走目の今回は新馬戦と同条件ということもあり、4番人気に支持されてレースに臨みました。

外目の枠からの発走でも良いスタートを切って、最初のコーナーを回るあたりでは2番手に付けていました。

道中、出入りの多い展開のなかインテグレイトはしっかりと脚を溜めて、3コーナーあたりでは少しエンジンのかかりが遅いようにも見えましたが、それでも4コーナーを回る頃には先頭に立つ勢いに。

直線でも止まらず力強く抜け出して、最後は2着馬に3馬身差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

 

 

本馬は、2022年のセレクションセールにて現在の馬主様にご購買いただきました。

セール上場に向けての当時の記事はこちらからご参照ください。

 

【1歳時のインテグレイト】

 

前走からプラス10kgという馬体重を見ても、よりボリュームアップしているように見えましたし、体幹がしっかりとした走りになってきているように映りました。

以前までCWでの調教タイムはなかなか伸びないところがありましたが、この中間はCWでも以前より動けている印象です。

厩舎で追い切り本数をしっかり消化するなど、厩舎でしっかり立て直していただいた結果が今回の勝利につながったのでしょう。

血統的にもまだまだ成長が見込めるので、この秋に向けてさらに大きな舞台での好走を期待したいと思います。

 

なお、本馬の半弟エイシンキルデアの2023(牡、父インディチャンプ)が、本年のセレクションセール1日目(7月22日)に上場予定です。

こちらも是非ご注目ください。

 

【2024セレクトセール当歳】上場馬2頭をご購買いただきました

7月9日、セレクトセール当歳に当場生産の当歳馬2頭を上場しました。

№359ゼフィランサスの2024(牡、父キタサンブラック)は里見治さまにご購買いただきました。

№438クラシックスの2024(牡、父キズナ)は㈱ユニオンオーナーズクラブさまにご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

 

昨年そして今年と当場生産馬を2頭上場したように、HBAセールのみならず本格的にセレクトセールにも参入するようになりました。

お蔭様で今回上場した2頭もお客様に落札していただきましたが、当場におけるセレクトセール当歳への上場は経験が足りず、販売者として改善しなければならない点がまだまだあると感じました。

さらに多くのお客様に気に入っていただけるように、当場のなかで上場スキルを今以上に磨き上げていきたいと思っています。

改めまして、このたびはセレクトセール当歳で当場生産馬をご購買いただき誠にありがとうございました。

 

【セレクションセール】№494クラシックスの2023(牡 父マジェスティックウォリアー)

今年のセレクションセールでは、当場生産馬が3頭合格しています。

今回は、そのなかで3日目に上場予定の№494クラシックスの2023を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

上記の360℃画像は、クリックもしくはタップしながら横にスライドすると回転していきます。

 

【7月21日現在】体高156cm 胸囲180cm 管囲20.8cm 馬体重471kg

 

本馬は現在、当場の高江第1分場(1歳分場)にて昼夜放牧をしながらセリ馴致をしています。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際はセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

G2日経新春杯勝ちのモズベッロ(2017年セレクションセール取引馬)、国内外の重賞を4勝している現役馬ディープボンド(2018年セレクションセール取引馬)、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー(2018年セレクションセール取引馬)、G2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ(2019年セレクションセール取引馬)、そして今年のG3葵SとG3北九州記念の勝ち馬ピューロマジック(2022年セレクションセール取引馬)。

彼らはすべて当場生産によるセレクションセール上場馬ですが、当場内で昼夜放牧をしながらセリ馴致をしてセール上場した馬たちです。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

 

当場から上場予定の3頭のなかで、本馬の父マジェスティックウォリアーだけが既に複数世代の産駒をデビューさせている種牡馬になります。

7月5日現在、マジェスティックウォリアー産駒の上位50頭(獲得賞金順)を調べたところ、次のような血統的特徴が見受けられました。

 

①産駒の母方にHaloの血が入っている 40頭/50頭

②産駒の母方にNasrullah/Princequilloの組み合わせに代表されるようなNearco系×Prince Rose系のニックから成る血脈が存在する 32頭/50頭

③産駒がMr.Prospectorクロスを持つ 27頭/50頭

④産駒がBuckpasserクロスを持つ 22頭/50頭

 

①に関しては、母方にサンデーサイレンスの血が入っていれば満たされる条件なので、特別珍しい傾向ではありません。

本馬の場合は、母方にサンデーの血はないものの、母父キングヘイローを通じてHaloを持つので該当します。

 

②に関しては例えばSecretariat、Seattle Slew、Sir Gaylord、Riverman、Mill Reefのような血脈が該当します。

なぜ、このような血脈が母方にあるとマジェスティックウォリアー産駒は活躍傾向にあるのか。

それはおそらく、マジェスティックウォリアー自身の血統にSeattle SlewやSecretariat、Sir GaylordといったNearco系×Prince Rose系のニックから成る血脈が複数存在することが関係していると思います。

 

 

上記はマジェスティックウォリアーの5代表ですが、ハイライトの血脈がNearco系×Prince Rose系のニックから成る血脈です。

これらの血脈が、産駒の世代で母方の同型血脈と相似クロスを形成することで能力強化につながるのではと推測しています。

本馬の血統においては、母方にSir Gyalordやボールドラッドがあるので、この②の傾向にも該当します。

特に、本馬の母父キングヘイローはSir Gaylord4×4なので、マジェスティックウォリアーの血統的特徴を活かす血脈としては適していると思います。

さらに深く言及すると、この②の血統的特徴に加えて、本馬の世代ではSpinning Round(マジェスティックウォリアーの2代母)≒モガミポイント(クラシックスの2代母)による相似クロスもできます。

 

 

いずれも父がNorthern Dancer系であり、それぞれの母父であるSecretariatとボールドラッドは3/4同血という関係です。

本馬が属するモガミヒメ牝系においては、このモガミポイントの血をうまく活かすと活躍傾向にあるので、この相似クロスは血統的には重要だと考えています。

 

③については、Mr.Prospectorの血がスピードを伝える傾向にあるので、これをクロスすることで日本のスピード馬場に合う産駒が誕生しているのでしょう。

本馬はMr.Prospectorクロスは持っていないので③には該当しませんが、Mr.Prospector≒Alydarによる相似クロスはできます。

マジェスティックウォリアー産駒のなかには、OP勝ち馬アルファマムのようにこのMr.Prospector≒Alydarを持つ活躍馬も存在します。

 

 

④については、マジェスティックウォリアー自身がBuckpasser4×4を持っているため、これを産駒の世代で継続クロスさせることで父の能力遺伝に繋がるのではと考えています。

本馬の場合、母クラシックスがBuckpasser5×5を持っていることから、父の持つBuckpasserクロスを継続強化できるので④にも該当します。

 

このように本馬を血統面から考察すると、父マジェスティックウォリアーの活躍産駒と類似の血統パターンであることがわかります。

馬体には程よい伸びもあるので、兄姉のように短距離タイプというよりはマイル、あるいは中距離あたりまで距離適性があるのかもしれません。

いずれにしてもダート適性が強い馬になるだろうと予測しています。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

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