【サマーセール2026】№1099ハーランズルビーの2025(牝 父タイトルホルダー)

今年のサマーセールには当場生産馬から4頭を上場予定であり、その上場日はサマーセール5日目の8月21日となっております。

今回は、そのうちの№1099ハーランズルビーの2025(牝、父タイトルホルダー)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月29日現在】体高153cm 胸囲176cm 管囲19.6cm 馬体重453kg

 

本馬は、当場内で昼夜放牧しつつ、セール2カ月前からセリ馴致を始めています。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際にはセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

G2日経新春杯勝ちのモズベッロ(2017年セレクションセール取引馬)、国内外の重賞を4勝したディープボンド(2018年セレクションセール取引馬)、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー(2018年セレクションセール取引馬)、G2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ(2019年セレクションセール取引馬)、そして本馬の半姉で短距離重賞5勝のピューロマジック(2022年セレクションセール取引馬)、G3武蔵野S勝ち馬のソリストサンダー(2016年オータムセール取引馬)など。

彼らはすべて当場生産によるセール上場馬ですが、当場内で昼夜放牧をしながらセリ馴致をしてセール上場した馬たちです。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

本馬については、下見のお客様から「どうしてセレクションセールではなくサマーセール上場なのか?」とのご質問を受けることが多かったです。

ブラックタイプを見ていただいてもおわかりのように、本馬はG2勝ち馬モズベッロの半妹で、父はセレクションセールでも人気のあったタイトルホルダーです。

また、現在の馬体を見る限り、セレクションセールでも間に合うのではと思われる方がいても不思議ない馬体にまで成長しました。

ただ、セレクションセール申込の段階では、4月25日生まれということもあり、当時の馬格は明らかに他馬より劣っていました。

当場としても成長を見越しながらセール申込をするのですが、血統的にセレクションセールに合格できる馬だからと言って、馬格など考慮せずにとりあえずセレクションセールに申し込むというスタイルを当場は取っていません。

各馬の馬体や成長具合の予想をしながら、血統はとりあえず置いておいて、当該馬にとって適切なセールに申し込むように心掛けています。

本馬もセレクションセール時には、もう少し馬格があればというレベルでした。

そして、この7月末~8月にかけてセリ馴致を通じてグンと成長してきた感があります。

半姉コウギョク(父シルバーステート)は一昨年のセプテンバーセールに上場しましたが、そこまで待つことで少し小柄ながらもグンと身が入ってきて、結果として当セールの牝馬最高価格の評価をいただきました。

本馬に関しても、彼女にとって適切と思われるサマーセールまで待って正解だったと思っています。

本馬の父タイトルホルダーにとっては、本馬を含めたこの1歳世代が初年度産駒になります。

デビュー前の種牡馬の評価は難しいものですが、本馬の場合は、半姉エレガントルビー(父ドゥラメンテ)をモデルとして配合しました。

 

 

半姉エレガントルビーは芝2000の新馬戦を勝ち、リステッドの萩Sでは3着した馬です。

その後の活躍を期待していた馬ですが、残念ながら復帰困難な脚部の故障により引退しました。

彼女に高い競走能力を感じていたので、ハーランズルビーにタイトルホルダーを配合したいとの思いから、本馬が誕生しました。

エレガントルビーのほうは、ドゥラメンテ産駒らしく体高があり、この時期は157cmほどありました。

本馬は現在153cmほどですが、馬産地の話しを聞く限り、タイトルホルダー産駒はドゥラメンテ産駒ほどは大きくはなく、むしろちょうど良いサイズ感だと聞き及んでいます。

その意味では、本馬もそのカテゴリーに入るかもしれません。

本馬と半姉エレガントルビーとの対比を血統面から見ると、メーヴェの血を持つか否かの違いになります。

ただ、このメーヴェの血はハーランズルビーにとってマイナスにはならないと考えています。

質の高い血脈を多く持つメーヴェの血は、ハーランズルビーの2代母Western Ladyと血統背景が似ている印象です。

 

 

MotivatorとWestern Ladyは、いずれもGone West×Northern Dancer系の組み合わせです。

また、メーヴェがNasrullah系×Princequillo牝馬から成るMill Reefの血を持つ一方、Western Ladyも同様のニックスを持つSecretariatの血を持ちます。

そのため、メーヴェ≒Westerm Ladyという相似クロスとも見なせる組み合わせとなります。

タイトルホルダーは、芝の中長距離のG1を3勝した名馬です。

また、ハーランズルビーは米国のオールウェザーの2歳牝馬G1(8.5F)で2着した馬で、ほかに芝レースでの勝ち鞍があるなど、北米血統のなかでも素軽さのある馬です。

その両親から生まれた本馬は、どちらかと言えば伸びがあり、また柔らかく素軽い歩様の馬だと言えます。

血統と馬体それぞれの特徴から察するに、本馬は芝の中距離前後に向いているのではと考えています。

4月下旬生まれということで、見た目よりも気性的に幼い面があるものの、そういう面も成長とともに解消されてくるでしょう。

人に甘えることを知っている馬なので、この先も素直に成長してくれればと思っています。

 

なお、本馬とは直接的な関係はないのですが、諸事情によりレポジトリ撮影が提出期限に間に合いませんでした。

本馬の購買をご検討の方におかれましては、こちらのページから当該ファイルをダウンロードしてくだされば、レポジトリの閲覧は可能です。

レポジトリにつきましては、無断転載・転用を固く禁じさせていただきますので、あらかじめご了承ください。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

【サマーセール2026】№1059ジョワユーズの2025(牡 父インディチャンプ)

今年のサマーセールには当場生産馬から4頭を上場予定であり、その上場日はサマーセール5日目の8月21日となっております。

今回は、そのうちの№1059ジョワユーズの2025(牡、父インディチャンプ)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【7月29日現在】体高153cm 胸囲176cm 管囲20.4cm 馬体重451kg

 

本馬は、当場内で昼夜放牧しつつ、セール2カ月前からセリ馴致を始めています。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際にはセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

G2日経新春杯勝ちのモズベッロ(2017年セレクションセール取引馬)、国内外の重賞を4勝したディープボンド(2018年セレクションセール取引馬)、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー(2018年セレクションセール取引馬)、G2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ(2019年セレクションセール取引馬)、そして本馬の半姉で短距離重賞5勝のピューロマジック(2022年セレクションセール取引馬)、G3武蔵野S勝ち馬のソリストサンダー(2016年オータムセール取引馬)など。

彼らはすべて当場生産によるセール上場馬ですが、当場内で昼夜放牧をしながらセリ馴致をしてセール上場した馬たちです。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

本馬の母ジョワユーズは、G1高松宮記念とG1スプリンターズSを勝ったローレルゲレイロの半妹になります。

この牝系は芝系の種牡馬を配合したら芝馬に、ダート系種牡馬を配合したらダート馬が出やすいのが特徴です。

ジョワユーズのきょうだいは芝系の種牡馬を配合されて芝馬ばかり出ていましたが、父エンパイアメーカーを配合したことで生まれたジョワユーズは、父の産駒らしくダート馬に出ました。

結果的にきょうだいのなかで唯一のダート馬となったジョワユーズは、JRAのダ1800の新馬戦を勝っています。

非常に馬っぷりの良い馬体で、繁殖牝馬になっても期待できると思っていましたが、初仔と2番仔(ともに父はヘニーヒューズ)は未勝利でした。

ただし、3番仔のタイセイサーブル(牡3歳、父エスポワールシチー)は、母と同じくJRAのダ1800で勝ち上がっています。

ジョワユーズについても芝系の種牡馬を配合したら芝馬に、ダート系種牡馬を配合したらダート馬に出す傾向にあるかもしれません。

彼女の5番仔となる本馬は、父にインディチャンプを迎えて生まれた産駒です。

インディチャンプは、G1安田記念とG1マイルチャンピオンシップという2つのG1を制するなど、一級のマイラーでした。

ステイゴールド系ながらスピード優位の馬だったためか、インディチャンプは他のステイゴールド系よりもスピード系の産駒を出す傾向にあります。

JRAの芝・ダートで勝っているインディチャンプ産駒を調べると、どちらの条件でも平均勝ち距離は1600前後なので、父の遺伝的影響が強く出ていると考えられます。

また、芝・ダートの比率では、JRAにおける産駒の勝ち鞍のうち約80%は芝によるものであり、このあたりはステイゴールド系あるいはサンデーサイレンス系らしさを感じさせます。

現状のインディチャンプの産駒成績を参考にすると、芝のマイル前後の産駒が多いので、母がダート馬であっても本馬の適性は芝のマイル前後にあるのではと考えています。

血統的には、本馬の血統のようにエンパイアメーカーの血を持つ繁殖牝馬に対してキングカメハメハの血を持つ種牡馬を配合すると、かならずトライマイベスト=El Gran Senorの全きょうだいクロスができます。

現状、この配合パターンは成功していて、芝マイルのG3を3勝しているトロヴァトーレ(父レイデオロ)や同父でG3アンタレスS勝ち馬のムルソー、あるいはG3ユニコーンS3着のメイショウズイウン(父ホッコータルマエ)などが活躍しています。

それとは別に、本馬の血統ではラストタイクーン≒モガミポイントによる相似クロスも意識しました。

 

 

どちらの父もNorthern Dancer系×Buckpasser牝馬の組み合わせであり、母父もNasrullah系×Princequillo牝馬の組み合わせを持ちます。

全体として、かなり血統的親和性の高い関係だと考えます。

このように、全きょうだいクロスや相似クロスといった手法を用いて近親度を強くせずに健康さを保ちつつ、優れた血脈に由来する資質の固定に挑んだ結果として、本馬の血統パターンに至りました

馬体的には、大き過ぎでもなければ小さくもない、ちょうど良い馬体の持ち主だと思っています。

インディチャンプ産駒には脚が短めの馬も多くいますが、本馬のバランスからするとそれほど重心が低いとは感じないので、マイルくらいの距離はあって良い馬だと感じています。

気性的にもどっしりとしていて牡馬らしく、ステイゴールド系なので将来的には気の強さを前面に出す可能性があるものの、現状では扱いやすい馬です。

セール当日まで残りわずかですが、最後まで気を抜かずにセリ馴致を含めた飼養管理に努めてまいります。

 

なお、本馬とは直接的な関係はないのですが、諸事情によりレポジトリ撮影が提出期限に間に合いませんでした。

本馬の購買をご検討の方におかれましては、こちらのページから当該ファイルをダウンロードしてくだされば、レポジトリの閲覧は可能です。

レポジトリにつきましては、無断転載・転用を固く禁じさせていただきますので、あらかじめご了承ください。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。