2026年08月14日
今年のサマーセールには当場生産馬から4頭を上場予定であり、その上場日はサマーセール5日目の8月21日となっております。
その4頭のうち、最後に紹介させていただくのが№1121ファーストチェアの2025(牝、父ジャンダルム)です。
本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。





【7月29日現在】体高153cm 胸囲173cm 管囲19.8cm 馬体重455kg
本馬は、サマーセールに向けて地元新冠町の育成公社さんにセリ預託に出しています。
母ファーストチェアは、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダーやG3京成杯2着のロジハービン、またJRA特別勝ちのヴァフラームなどを送り出しています。
ファーストチェアの血統は種牡馬アドマイヤムーンの半妹にあたり、牝系は名牝Katiesに遡る良血です。
彼女自身は競走馬として大成できませんでしたが、その血統背景から繁殖牝馬として優秀な成績を収めてくれています。
彼女の血統はジャングルポケット×サンデーサイレンス牝馬の配合なので、どちらかと言えば芝向きの血統背景ではあるものの、配合種牡馬の適性によってファーストチェアは芝・ダートどちらの産駒も出せるタイプです。
本馬の父はG1スプリンターズS勝ち馬のジャンダルムで、引退までの全30戦を芝レースのみを走った馬です。
彼の初年度産駒は現2歳世代であり、そのうちの一頭であるリエーヴェが芝1200のレースで早速勝ち上がっています。
ジャンダルム自身が芝1200~1600の距離で重賞を勝っていることを考慮すると、産駒も芝のマイル以下に適性を示す馬が出そうです。
血統面では、ファーストチェアの血統にSadler’s Wellsの血を持つ種牡馬が合うのではとの思いから、Sadler’s Wellsの血を持つジャンダルムを配合した経緯があります。
ファーストチェアは父ジャングルポケットを通じてNureyevの血を持ち、この血とSadler’s Wellsの血を組み合わせて、Nureyev≒Sadler’s Wellsによる3/4同血クロスを形成しています。
このNureyev≒Sadler’s Wellsの3/4同血クロスは、海外G1勝ち馬エルコンドルパサーや欧州2歳・3歳牝馬チャンピオンのDivine Propotionsなど世界的に成功しています。
ジャングルポケット×Sadler’s Wellsという限定した見方でも、JBCクラシックの勝ち馬アウォーディーや、国内外の重賞を3勝しているビザンチンドリームの名前を挙げることができます。

一方で、本馬にはサンデーサイレンス3×3があります。
3×3という近親度の強いクロスは体質の弱さなどをもたらすことがありますが、本馬の血統なら問題ないだろうと判断して配合しています。
具体的には母ファーストチェアの血統が父、母の父、2代母の父…と代々異なる父系から構成されていて、ファーストチェア自身の血統の近親度は高くないと考えています。
それだけ遺伝的に健康であるならば、サンデーサイレンス3×3の産駒を産ませても問題ないだろうと配合し、本馬が誕生しています。
実際、冬期を含めた昼夜放牧でも熱発などせず、体力的にも問題なく育成できていました。
父がスプリンターだったこと、また母が芝・ダート問わずマイル~中距離の産駒を出す傾向にあることを考慮すると、本馬もマイル前後に適性がありそうに感じています。
近親配合による体質の弱さや気性的な問題も感じさせず、ここまで順調に来ています。
サマーセールはもう来週という状況ですが、最後まで無事に過ごしてもらって、セール当日に多くのお客様に見ていただきたいと思います。
本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。
当場から折り返し連絡させていただきます。
