【セプテンバーセール】№328タイセイアヴァンセの2024(牡 父ジャンダルム)

来週からセプテンバーセールが開催されます。

当場からは№328タイセイアヴァンセの2024(牡、父ジャンダルム)を上場いたします。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【9月3日現在】体高152cm 胸囲175cm 管囲19.3cm 馬体重422kg


 

当場ではこの時期、当歳馬の離乳が次々と始まっていて中期育成場の放牧地を空けなければならないことから、1歳世代は当場からすべて移動済みです。

結果的に、本馬が1歳分場で1頭になってしまうことから、8月には育成公社さんへセリ馴致をお願いするために移動しています。

当場内の他の1歳世代に比べると少し小柄だったため、このセプテンバーセールまで上場を待つことにしました。

育成公社さんに預ける前から丸みを帯びた張りのある馬体で、この牝系らしい柔らかい歩様をしています。

父ジャンダルムが芝の短距離馬だったこと、また本馬のおじにディープボンドがいることを考慮すると、本馬にも芝適性が備わっているでしょう。

ただ一方で、母の初仔で本馬の半兄にあたるミトノユニヴァースは、ダービー馬ロジユニヴァースの産駒ながら地方重賞を3勝しています。

その血統背景も含めて考えれば、本馬にも少なからずダート適性はありそうです。

距離適性に関しては、基本的にスピード優位の血統をしていることから、おそらくマイル以下に適性を示すのではと考えています。

 

父ジャンダルムは、芝中長距離を得意とするKitten’s Joyの産駒ながらG1スプリンターズSを制したスピード馬です。

彼の血統を見る限り、その距離適性は明らかに母ビリーヴ譲りと言えるでしょう。

ビリーヴはスプリントG1を2勝した名牝で、ジャンダルムのほかにもG1安田記念3着のファリダットや、G3アイビスサマーダッシュ2着のフィドゥーシアを出しています。

ビリーヴから拡がる牝系を見てみても平均して短距離馬が多いことから、彼女の遺伝力の強さが窺えます。

このジャンダルムのスピードを活かすべく、本馬の配合ではDanzig4×5とHalo4×5を施しました。

Danzigは力強い短距離スピードを遺伝させる傾向がありますし、Haloは日本で最も成功している系統の一つで素軽いスピードを伝える傾向にあります。

また、本馬の配合段階においては、父ジャンダルムがSadler’s Wells系種牡馬という点にも着目していました。

欧州においては、Sadler’s Wells系にはデインヒルの血を持つ馬と配合すると活躍傾向にありますが、それほどではないにしろSadler’s Wells系×Dansili系の配合も成功しています。

例えば、欧米やG1香港ヴァーズなどG1を5勝したFlintshireや、愛ダービーなどG1を2勝の現役馬Los Angelesなどがこの血統パターンです。

そして、本馬もこの組み合わせから生まれています。

 

 

Sadler’s Wells系×Dansili系の相性の良さは、Sadler’s Wellsの母Fairy BridgeとDansiliの2代母Keraliによる相性の良さがあるのではと思って、本馬の配合に至っています。

 

 

いずれの血脈もHail to ReasonとHyperion、そしてDjebelの血を持つ点で共通しています。

さらに言えば、5代表ではわかりづらいですが、Nasrullahの血を持つ点も同じです。

 

改めて本馬の血統を振り返ると、DanzigやHaloのクロスが特長的なスピード配合であり、加えてSadler’s Wells系×Dansili系の組み合わせに見られる欧州血統の重厚さも加わっています。

そこにダートもこなせる牝系であることも考慮すると、やはりマイル以下の芝・ダートに適性がありそうに感じています。

柔らかく推進力のある歩様であるとはいえ、まだまだ成長途上の馬体にも映ります。

これから後期育成に移行する時期になってきますが、そこでさらに筋肉が付いた見栄えのする馬体になるのではと期待しています。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

当場生産馬のコシュデリ号が3歳以上1勝クラスを快勝!

時間が経過していますが、8月31日の中京第12R3歳以上1勝クラス(ダ1200)に当場生産馬のコシュデリ号が出走しました。

 

 

未勝利戦勝ちのときの内容が良く、いずれは上位クラスに行けるのではと期待していましたが、ここ最近は本来の彼の能力を発揮できていないレースが続いている印象でした。

そのなかで今回は4番人気でレースに臨んだコシュデリ。

好スタートを決めたコシュデリでしたが、本来はこのダート1200という距離は短いのか、先頭グループから少しずつ離されながら好位につける展開でレースを進めます。

3~4コーナーにかけて再び先頭集団に取り付きながら直線を迎えると、鞍上のゴーサインに応えるようにグングンと加速します。

ラスト1Fのところからはさらに加速して前にいる3頭を抜き去って、最後は2着馬にクビ差をつけて優勝しました。

馬主様をはじめ関係者の皆さま優勝おめでとうございます。

本馬は、2023年のセレクションセールで現在の馬主様にご購買いただきました。

当時のセールに向けた本馬の紹介記事は、以下のリンクからご参照ください。

【セレクションセール】№182キタサンテンビーの2022(牡 父ホッコータルマエ)

 

【1歳時のコシュデリ】

 

以前よりも身が入った馬体に見えましたが、そのパワーアップした馬体が今回ダート1200にも対応できるスピードに結びついたのかなと感じました。

本来はもう少し距離があったほうが彼にとってレースしやすいと考えますが、この距離でも対応できたのは収穫だったと思います。

このあたりは母父ダイワメジャーの影響があるのかもしれません。

まだこれから成長してくる馬でしょうから、その成長とともに上位クラスでも通用する馬になってほしいです。

 

【2025サマーセール】上場馬3頭をご購買いただきました

8月21日サマーセール4日目に、当場生産馬3頭を上場して全頭落札していただきました。

№763スルターナの2024および№807ハーランズワンダーの2024は(株)カナヤマホールディングスさまにご購買いただきました。

№831フルオブスターズの2024は中島照夫さまにご購買いただきました。

ご購買いただきました馬主様ならびに関係者の皆さま、誠にありがとうございました。

セール当日には、比較展示の際に何度も馬体や歩様をチェックしていただき、また馬房まで下見に来てくださったお客様も多くいらっしゃいました。

私も含めて当場スタッフたちはセール時間までほとんど休めませんでしたが、多くのお客様にご注目いただいているのは大変嬉しいと言いながらスタッフたちは頑張ってくれていました。

また、毎回のセールで当日のお手伝いをお願いしている地元新冠町の育成公社の方々にも、大変お世話になりました。

サマーセールはまだ継続中ですが、当場生産馬が全頭売却できたように、このサマーセール全体が大変活気を帯びているのを感じます。

8月18日から始まった当セールは各日70%以上の売却率を記録していて、この流れは最後まで続きそうな勢いです。

セプテンバーセールにも当場生産馬を1頭上場予定ですが、この流れに乗ってまた馬主様と良いご縁ができればと願っております。

改めまして、このたびは当セールで当場生産馬をご購買いただき誠にありがとうございました。

 

【サマーセール】№831フルオブスターズの2024(牡 父ホッコータルマエ)

当場から、8月21日のサマーセール4日目に生産馬3頭を上場予定です。

3頭のうち、最後に紹介させていただくのは№831フルオブスターズの2024(牡、父ホッコータルマエ)です。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【8月13日現在】体高155cm 胸囲173cm 管囲20.6cm 馬体重430kg


 

本馬は、当場1歳分場にて昼夜放牧しながらセリ馴致中です。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際はセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

結果としてG2日経新春杯勝ちのモズベッロ、国内外の重賞を4勝したディープボンド、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー、昨年のG2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ、そして先日のG3アイビスサマーダッシュを含めて重賞3勝のピューロマジックたちが活躍馬として出てくれていますが、彼らは当場生産のセール上場馬です。

また、サマーセール上場馬に限定すると、JRAでOPクラスまで行ったオセアダイナスティ(2019年サマーセール取引馬)や、現役馬ではダートOPを3連勝して今年のG3函館スプリントS3着のドンアミティエ(2021年サマーセール取引馬)などが当場生産のサマーセール上場馬になります。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

 

本馬の父ホッコータルマエは、現2歳世代を含めると6世代がデビューしていることになります。

そのなかで、今年初めてJRA重賞制覇のブライアンセンス(G3マーチS)を出しました。

これだけ見ると種牡馬成績がイマイチに感じるかもしれませんが、JRAでの産駒の勝ち馬率は35%を越えます。

また、交流重賞勝ち馬としては初年度産駒からレディバグ(Jpn3)、メイショウフンジン(Jpn3)、2年目産駒からブリッツファング(Jpn2)、3年目産駒からはゴライコウ(Jpn3)が出ています。

さらに地方重賞まで視野を広げると、20頭近い重賞勝ち馬が出ていて、JRAも含めてダート路線では信頼できる種牡馬になってきています。

ホッコータルマエ自身はダート中距離が得意でしたが、産駒に関してもある程度の距離のダートで成績を残している印象です。

本馬はダート血統の割りには軽めの馬体をしていて、そのなかでも四肢の筋肉がしっかり付いていますが、これはホッコータルマエ産駒にしばしば見られる特徴です。

また、本馬はケンタッキーダービーとBCクラシックを制したUnbridledを4×3で持っていて、血統的にもダート中距離に適性を示す可能性を感じさせます。

 

そのホッコータルマエについて、獲得賞金上位50頭の産駒の血統傾向を調べてみると以下のような特徴が見られました。

 

①母方にHaloの血を持つ産駒 34頭/50頭

②産駒の母方にNasrullah/Princequilloの組み合わせに代表されるようなNearco系×Prince Rose系のニックから成る血脈が存在する 33頭/50頭

③Mr.Prospectorのクロスを持つ産駒 26頭/50頭

④Njiinskyクロスを持つ産駒 19頭/50頭

⑤Buckpasserクロスを持つ産駒 14頭/50頭

⑥母方にRobertoの血を持つ産駒 12頭/50頭

 

①の母方にHaloの血を持つ産駒については、母方にHaloの息子であるサンデーサイレンスの血が入っていれば該当する項目です。

現代日本のトレンド血脈なので、ほとんどの繁殖牝馬が持つ血脈とも言えます。

本馬の母フルオブスターズも母父がサンデーサイレンスなので、①に該当します。

②のNearco系×Prince Rose系のニックから成る血脈というのは例えばSecretariat、Seattle Slew、Sir Gaylord、Riverman、Mill Reefのような血脈が該当します。

本馬は母方にSecretariatの血を持つので、②にも該当します。

③のMr.Prospectorのクロスを持つ産駒については、本馬がMr.Prospector4*6×4*5を持つので③にも該当します。

本馬は、④のNjiinskyクロスを持つ産駒には該当しません。

⑤のBuckpasserクロスを持つ産駒については、本馬はこのクロスを持つので該当します。

最後に、本馬は⑥の母方にRobertoの血を持つ産駒には該当しません。

①~⑥の特徴は、他の種牡馬の産駒にもよく見られる特徴であり、繁殖牝馬側も持っている可能性の高い血脈だと思います。

言い方を変えれば、ホッコータルマエはほとんどの繁殖牝馬と相性の良さを発揮する種牡馬と思われ、その結果として産駒の勝ち率が35%以上になっているとも考えられます。

本馬も、6つの項目うち4つの項目を満たしているので、ホッコータルマエ産駒として活躍できる素地はあると考えています。

本馬の血統で、上記6つの項目以外の血統的特徴を挙げるならば、本馬にはトライマイベスト=El Gran Senorの全きょうだいクロス5×4が存在することでしょう。

キングカメハメハ系種牡馬の産駒にはこの全きょうだいクロスを持つ馬が複数存在していて、最近では牝馬3冠を達成したリバティアイランドや今年のG3ダービー卿チャレンジT勝ちのトロヴァトーレなどがこの血統パターンです。

 

 

特にトロヴァトーレは、本馬と同じ母父エンパイアメーカーで、自身もMr.Prospectorクロスを持つ点まで同じです。

トライマイベスト=El Gran Senorの全きょうだいクロスを持つ馬はパワーに優れている印象を受けますが、それだけに大舞台のレースに強いのでしょう。

 

本馬は4月18日生まれで、体高は他馬と遜色ないとはいえ、これからグンと身が入ってきそうな成長途上の段階です。

それでも、ホッコータルマエ産駒らしい雰囲気のあるシルエットをしていますし、気性面でもセリ馴致が進むに連れて大人びてきた印象です。

セール当日まで1週間を切っていますが、良い状態で上場できるように最後まで気を抜くことなく飼養管理に努めてまいります。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

【サマーセール】№807ハーランズワンダーの2024(牡 父ディープブリランテ)

当場から、8月21日のサマーセール4日目に生産馬3頭を上場予定です。

今回は、そのうちの№807ハーランズワンダーの2024(牡、父ディープブリランテ)を紹介させていただきます。

本馬の牝系解説文(ブラックタイプ)はこちらからご参照ください。

 

 

【8月13日現在】体高153cm 胸囲179cm 管囲20.4cm 馬体重466kg


 

本馬は、当場1歳分場にて昼夜放牧しながらセリ馴致中です。

当場の方針として、当場内でセリ馴致する際はセールに上場することだけを目的とせず、将来の競走馬という意味でもしっかりと基礎体力を付けて送り出したい思いから昼夜放牧も同時に実施しています。

結果としてG2日経新春杯勝ちのモズベッロ、国内外の重賞を4勝したディープボンド、G3エルムS勝ち馬フルデプスリーダー、昨年のG2札幌記念のほかG2AJCCとG3エプソムCの勝ち馬ノースブリッジ、そして先日のG3アイビスサマーダッシュを含めて重賞3勝のピューロマジックたちが活躍馬として出てくれていますが、彼らは当場生産のセール上場馬です。

また、サマーセール上場馬に限定すると、JRAでOPクラスまで行ったオセアダイナスティ(2019年サマーセール取引馬)や、現役馬ではダートOPを3連勝して今年のG3函館スプリントS3着のドンアミティエ(2021年サマーセール取引馬)などが当場生産のサマーセール上場馬になります。

正直なところ、昼夜放牧をしながらセリ馴致をすると疲労が溜まりやすいのですが、そのあたりは獣医に相談するなどして適切なケアをしてもらって対応しています。

これまで同様、セール当日に向けて細心の注意を払いながらセリ馴致を進めていきます。

 

本馬は、ディープブリランテ産駒のなかでも、収得賞金第2位の当場生産馬モズベッロ(G2日経新春杯勝ち)の甥にあたる血統です。

両馬とも父が同じなので、血統的に本馬とモズベッロは3/4同血の関係になります。

 

 

本馬の馬体の雰囲気は父似と言っていいでしょう。

明るい鹿毛やディープインパクト系にしては肉付きが良く、特に四肢の筋肉量が豊富なのはディープブリランテの特徴であり、また本馬の特徴でもあります。

そのためか、ディープ系のダービー馬(芝馬)にもかかわらず、彼の産駒は勝ち鞍の7割が芝なのに対して、ダートも3割勝ち鞍があるのは注目すべき点です。

ディープブリランテあるいはその産駒たちが受け継いでいる力強い馬体が、彼ら産駒にダート適性の高さを伝えていると推測することは容易でしょうし、実際に本馬もそのカテゴリーに属する馬体をしていると思います。

ディープ系らしく芝に適性を示すくらいの柔軟性を備えている一方、明らかにパワータイプの馬体でもあるのでダート適性も高いと見るべきでしょう。

 

さて、そのディープブリランテ産駒に関して、獲得賞金上位50頭の産駒の血統傾向を調べてみると以下のような特徴が見られました。

 

①母方にMr.Prospectorの血を持つ産駒 30頭/50頭

②Hail to Reasonのクロスを持つ産駒 24頭/50頭

③Halo(もしくはその息子サンデーサイレンス)のクロスを持つ産駒 17頭/50頭

④母方にNijinskyの血を持つ産駒 18頭/50頭

⑤母方にGraustark(もしくはその全弟His Majesty)の血を持つ産駒 13頭/50頭

 

①のMr.Prospectorの血については、スピード優位の日本競馬においては、北米血脈のなかでも代表的なスピード血脈であるMr.Prospectorの血を持つ馬自体が珍しくありません。

それでも、ディープブリランテ産駒という観点からは、後述の血統的特徴とも関連するのがこのMr.Prospectorだと思います。

本馬は、母がMr.Prospectorクロスを持つので①に該当します。

②のHail to Reasonクロスに関しては、③のHaloとも関連してきます。

なぜなら、HaloはHail to Reasonの息子だからです。

また、このHail to Reasonを持つ産駒24頭のうち、母方にHail to Reasonの息子Robertoを通じて持つ産駒は17頭もいました。

そのRobertoという血は、父と母がよく似た血統構成の父母相似配合のパターンをしています。

 

 

そして、このHail to ReasonやRobertoと相性が良い血が、①で指摘したMr.Prospectorです。

正確には、Hail to ReasonとMr.Prospectorの母Gold Diggerが相似クロスを形成する関係にあります。

 

 

いずれもBlue LarkpurやSir Gallahad=Bull Dogの血を持ち、Royal Charger≒Nasrullahの関係もあります。

本馬はHail to Reasonクロスを持ちませんが、2代母ハーランズルビーがHail to Reasonの息子であるHaloを4×3で持つので類似した血統パターンを持ちます。

③のHaloもしくはサンデーサイレンスのクロスを持つ産駒については、前述の②でも言及した通り、Haloの父Hail to Reasonの血が関係していると思います。

本馬はHaloクロスを持つので③に該当します。

④の母方にNijinskyの血を持つ産駒については、本馬はこの血を持たないので④には該当しません。

⑤の母方にGraustark(もしくはその全弟His Majesty)の血を持つ産駒についても、本馬は該当しません。

ちなみに、本馬の血統には関係ありませんが①Mr.Prospectorの血を持ち、④のNijinskyや⑤のGraustarkの血も持つ、ディープブリランテにとっては効率の良い血脈があります。

それが、キングカメハメハです。

実際、獲得賞金上位50頭のディープブリランテ産駒のうち、6頭が母父キングカメハメハでした。

当場生産馬においても、JRAでOPクラスまで行ったタイセイブリリオが母父キングカメハメハです。

 

 

このように、当場においてはディープブリランテとの配合においても、モズベッロとタイセイブリリオという2頭のOP馬が出ているように相性の良い種牡馬です。

本馬も、父の産駒らしい肉付きが良く明るい鹿毛馬で、皮膚感も含めて張りのある健康的に見せる馬体をしています。

牡馬らしく少し頑固な面を持ちながらも、引き運動やウォーキングマシン、馬運車の乗り降り練習などセリ馴致をここまで順調にこなしてくれました。

セール当日まで残り数日ですが、最後まで気を抜かずにセリ馴致を含めた飼養管理に努めてまいります。

 

本馬に関してお問い合わせがございましたら牧場公式サイトからご連絡いただくか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入くださるようお願いいたします。

当場から折り返し連絡させていただきます。

 

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